
価格設定の全体像
価格は「早く売れるか」「高く売れるか」を左右する最重要要素です。まずはエリアの成約事例や在庫状況を把握し、売主側の希望だけでなく買い手の判断材料を意識します。資金計画や売却期限がある場合は、初期の値付けから戦略を明確にしておくと迷いが減ります。
市場相場と競合の確認
同条件の成約価格帯、現在の売出件数、平均販売期間をチェックします。駅距離や築年、専有面積など比較軸をそろえると相場のブレを抑えられます。直近の金利動向や季節性も需要に影響します。
査定価格と売出価格の差
査定は理論値、売出は戦略値です。反響を集めたいなら査定前後に設定、高値狙いは上振れ設定とし、問い合わせ数が鈍い場合は初動の二週間で微調整します。
値付けの実務ポイント
検索帯の切れ目に合わせること、端数を工夫して比較で見劣りしないこと、内見前に修繕や清掃で価値印象を高めることが効果的です。
見直しのタイミング
閲覧や内見が少ない、他物件が先に動く、価格改定のニュースが出た等は見直しサインです。根拠を添えた段階的な改定で機会損失を防ぎます。
