不動産売却の注意点
不動産を売却する際は、金額が大きいだけに慎重な判断が求められます。売り急いで損をしたり、トラブルに巻き込まれたりしないよう、事前に注意点を把握しておくことが重要です。
相場の確認は必須
まず、売却前に近隣の不動産相場を調べることが欠かせません。相場を知らずに業者の提示価格を鵜呑みにすると、安く売ってしまう可能性があります。インターネットで過去の取引事例をチェックする、複数の不動産会社に査定を依頼するなどして、適正価格の把握に努めましょう。
査定価格と売却価格の違いを理解する
不動産会社が出す「査定価格」はあくまで目安であり、実際に売れる価格とは異なります。市場の需要や物件の状態、交渉次第で価格が変動することもあるため、過信しないようにしましょう。
契約内容は細部まで確認する
媒介契約を結ぶ際は、契約の種類(一般・専任・専属専任)や仲介手数料、契約期間をしっかり確認しましょう。特に専属専任媒介契約では他の業者に依頼できず、自分で買主を見つけた場合でも手数料が発生するケースがあるため、納得のうえで契約することが大切です。
売却後の税金や費用も考慮する
不動産を売ると、譲渡所得税や住民税が課税される場合があります。また、抵当権の抹消登記費用や測量費、引越し費用なども発生することがあります。手元に残る金額を正確に把握するためにも、諸経費を事前に見積もっておきましょう。
トラブルのないスムーズな売却を実現するためには、事前準備と冷静な判断が欠かせません。不明点があれば専門家に相談しながら進めるのがおすすめです。